#純レバ丼 後世に残したい!!浅草B級グルメ「ニュー菜苑」


「ニュー菜苑」は夜だけの営業です。

皆さんは「純レバ丼」という料理をご存知でしょうか?

その名のとおり、甘辛く炒めた鶏レバをご飯の上にのせ、たっぷりのネギをのせた丼です。なぜ「純」がついているかというと「レバニラ炒めの」の「ニラ」がない「レバのみ」の料理ということで「純」がついているとか?!亡くなった浅草「菜苑」(純レバ丼の元祖と言われている)の店主が、自分がレバ嫌いのため食べられるように考案したんだそうです。ですから、レバはちょっと苦手という人でも美味しく頂けるそうです。今回、念願かなって本家「菜苑」の後継店「ニュー菜苑」に行ってきたのでレポートします。

◆下町の人気B級グルメ「純レバ丼」の元祖「ニュー菜苑」

もともと本家「菜苑」は浅草寺から吉原方面に向かう、言問通りを越えた千束通商店街の入口にありました。TV番組で取り上げられることも多く、TBSの安住さんや石ちゃんが訪れたりして店内にその写真が誇らしげに飾られていました。(ニュー菜苑にも飾られています)純レバ丼の他にも名物B級グルメがある超人気店でもありました。それがマンション建設にともない移転し復活したのが「ニュー菜苑」です。場所は、菜苑があった千束通商店街入口から数分奥へと進み右に曲がった路地にあります。営業は夕方からなので、当日わたしは浅草寺や鷲神社(商売繫盛で有名「酉の市」)を参拝し、腹を減らしてから向かいました。

お店に到着した頃、あたりはすでに真っ暗でした。(1月の午後5時30頃)オープンと同時に入りましたが、それから10分経たないうちに15席の小さなお店は満席となりました。凄いですね!!お店は、亡くなられた店主の奥さんと娘さんが運営されているのだと思います。お客さんの全員が「純レバ丼」か「純レバ」(酒のつまみとして)、大半の客がギョーザを注文していました。当然わたしも「純レバ丼」を注文しました。

◆「純レバ丼」ついに登場!

待つこと10分、ガッツリ系の「純レバ丼」とついにご対面です。食欲をそそる香ばしさがたまりません。山盛りのネギもいい仕事しています。当然その下には、醤油、しょうが、ニンニク、唐辛子で味付け炒めされたと思われる純レバ。さっそくレンゲでひとくち頂くと、ネギと純レバの絶妙な食感、ぜったいご飯に合います。そしてビールにも合う!いやレモンサワーの方がもっと合うかも・・・ふたくち目に突入!噛めば噛むほどうま味がギュギュと来ます。ご飯もアルコールも進みます。「下町B級グルメ恐るべし」です。鶏レバは、豚・牛に較べてカロリー、コレステロール値ともに低く、鉄分、亜鉛、ビタミンなども豊富らしく体に良さそうなので、この際ガッツリ系ですが健康食と言っても良いでしょう。

◆「ニュー菜苑」以外でも「純レバ丼」が食べられる!

元祖「菜苑」が父なら、「ニュー菜苑」は長男(実際お店のネオンにも掲載されている)、そして親戚、こどもが都内に点在しています。亀戸、小岩にあり、中でも亀戸「菜苑」はドラマ「孤独のグルメ」で有名になりました。他にも江東区砂町銀座にある「銀座ホール」でも「純レバ丼」が頂けます。(残念ながら今は無い、とんねるずの「キタナシュラン=汚いけど旨い店」で有名な浅草「あづま」も「純レバ丼」の名店でした)

わたしにとってぜひ後世に残したい一品のひとつ、それは間違いなく庶民の味「純レバ丼」です。