#中華そば~がんばれ!「幸楽苑」

【悲報】ラーメンチェーン「幸楽苑」が大規模な閉店を発表!
わたしは「幸楽苑」が好きで、朝食、ランチによく通っていました。よくある普通のラーメン、ギョーザ、チャーハンですが、だれの舌にも合う普通の味というのが難しいと思うのです。同じ日本人でも東北の人と九州の人では味覚に差があると思います。とくに醤油の好みは大きく違うような気がします。東北の人は塩っぽい濃いクチ、九州の人は甘めの薄クチ、わたしのまわりの人を見ている限りの狭いマーケティングデータからですが。わたしは九州の出身ですので、たいてい東北の味付け料理は辛く濃く感じることが多く、東京でさえ上京したときは、あまりに東京の醤油味付け料理が普通であることに驚いたほどです。一番びっくりしたのは立ち食いそばでした。つゆが真っ黒に見えたからです。九州ではだし系のつゆなので色が透明なのです。次にラーメン。東京は醤油ベースの中華そばが主流、九州は豚骨ラーメンがほとんど。(今でこそ東京に星の数ほど豚骨ベースのラーメン屋さんがありますが、当時は数軒しかありませんでした)今でも青森のラーメンなど濃いなぁと感じることもありますが、なんと「幸楽苑」の醤油の味はわたしに丁度良いのです。聞けば「幸楽苑」は福島の企業とのこと、九州人の舌にも合わせられるなど、日本人のスタンダードな味覚を追求しているのかなぁと思わせてくれるほどです。

わたしがよく行くのは六本木店でした。(職場の近くでしたので)ブレックファーストとしてはマクドナルドやバーガーキングに行くのは行きますが、麺類も食べたくなることもあり、そのときは「幸楽苑」か富士そばに入りました。週1のペースでした。朝入ると、ホストクラブやキャバクラの仕事上がりの若者や朝帰りの酔っ払いの人がいたりして、六本木の早朝風景を垣間見ることができました。ランチは週2のペースぐらいで、期間ごとのキャンペーンセットを注文するのが楽しみでした。それだけ行っているのに、不思議なくらい「幸楽苑」の味にわたしは飽きませんでした。そこが「幸楽苑」の良さだと思います。わたしにとって安心できるお店なのです。

最近は海外進出もされているので「勢いあるなぁ」と思っていました。わたしはタイ・バンコクによく行くのですが、新しくできたBTSエカマイ駅の駅ビルの中に「幸楽苑」があるのを知っていました。エカマイはパタヤなどに行くバスターミナルもあるので旅行者も多く、現地の日本人も多いところなので良い出店場所だと言えます。タイの人たちも日本のラーメン屋は好きなので、ランチタイムにはビジネスマン、ビジネスウーマンでにぎわっています。

そんな「幸楽苑」の全国490店舗のうち51店舗を閉鎖するというニュースが飛び込んできました。ネット上では、 「お願いします。近くの店舗を潰さないで」「俺たちにはあの味噌ラーメンが必要なんだ」 という悲鳴の書き込みがあふれています。わたしも全く同じ気持ちです。

「幸楽苑」は2019年10月の台風19号により、福島県にある郡山工場が被災し食材供給ができず、一時、約250店舗が休業を余儀なくされるなど経営に大きな影響が出ていました。 それ以前より異物混入事件とか、いきなりステーキの傘下になるとかニュースがあり経営的な岐路にあるのでしょうが、何とか「幸楽苑」の灯は消えることなく灯し続けていただきたと思いブログにしました。
がんばれ!幸楽苑