#カツカレー~後世に残したい「キッチン南海」のカツカレー

◆ カツカレー生誕100年!
カツカレーが生まれてから100年になるそうです。創業1918年、浅草の洋食屋「河金」の名物「河金丼」が最初と言われています。お客さんの「カツにカレーをかけてくれ」というオーダーがはじまりで、どんぶりのごはんの上にキャベツ、カツをのせてカレーをかけるスタイルができたそうです。それから30年後、あの有名な銀座の老舗洋食店「銀座スイス」で、当時巨人軍の千葉茂氏がカツにするかカレーにするか迷った結果、カレーにカツを乗せてくれ」とオーダーしたことから、現在のカツカレーが生まれたとされています。よって、「銀座スイス」はカツカレー発祥の地と呼ばれています。そして1960年大衆洋食店「キッチン南海」が創業します。

◆ キッチン南海の元祖カツカレー
創業者が南海ホークスのファンだったことから「キッチン南海」という店名になったそうです。それゆえ看板のグリーンは、ホークスのチームカラーと同じグリーンになったようです。そして、ここで生れたのが、老若男女が愛してやまないオリジナル「元祖カツカレー」です。

ちょっと辛口で酸味の効いた黒カレーとカツの愛称は抜群で、普通盛りでもけっこうボリュームがあります。黒カレーは今では珍しくありませんが、食べはじめたころはインパクトを感じたものです。それに1週間に1回は食べたくなる魔法の味です。わたしは学生のころから40年近くキッチン南海にはまっている常連客のひとりです。都内に暖簾分けしたキッチン南海が30店ほどあるようですが、一時期食べ比べ行脚したこともあります。それぞれメニューが違っていたり、味が若干違っていたりと、カツカレーも店ごとの個性があります。ちなみに、わたしは神保町店のカツカレーが一番好きです。付け合わせにする福神漬けも甘みがあっておいしいです。古本探しや仕事で都営新宿線に乗る機会があると、必ず行こうとしている自分がいます。周辺が出版業界ということもあり業界人のファンも多く、よく雑誌に取り上げられているので、年々ファンが増えているような気がします。わたしはなるべく開店時間前に行って並ぶようにしています。遅れて行って並んでも、意外に回転が速いので、20人ぐらいの並びだったら並んだ方がよいと思います。安くてガッツリ満足できます!!

都営地下鉄三田線・新宿線、東京メトロ半蔵門線【神保町駅】徒歩2分(地下通路A7出口より徒歩1分)